小袖乗越~七ツ石山~雲取山~雲取山荘(1泊)~雲取山~小袖乗越
春の雲取山の登山記録
登山隊3人編成
秩父多摩甲斐国立公園の的な山の一つで、日本百名山に選ばれている。
1都2県にまたがるとともに、東京都の最高峰(2017m)の山でもある。
見晴らしが良く、周辺の山々のほか富士山も見ることができる。
アプローチ
前日の深夜に出発して、AM1時頃鴨沢バス停着
ここに駐車場があるのでここに停めても良いが、この先に登山者専用駐車場があるのでそちらまで行くのがお勧めです
鴨沢バス停からだと登山口まで30分近く歩くので面倒です
小袖乗越の駐車スペースは正式に登山者用の市営駐車場となってました
ただ去年の大雪で崩落した鴨沢バス停からの道路は修復されておらず相変わらず通行止め(2015年5月現在)
青梅街道を鴨沢バス停から数百メートル走った先にある所畑から駐車場まで上がれる道があります
かなり細い道なので対向車が来るとすれ違いが少し難航しますがやはり小袖乗越まで上がれるのは助かります
今回の山行行程
今回のメイン目的は「山で宴会」
いつも己の限界へ挑戦するような登山が好きな筆者ですが、たまには「ゆるふわ登山」も良いものだ
雲取山を登るのも5回目
勝手知ったる登山道ですが、今回は筆者一人では無く3人の隊を組んでる上1人は登山初心者
初心者と言っても山には何度か登っており、体力には自信のある若者なので全くの初心者ではない
筆者より7歳も若い彼だが、テントを担いで1泊登山と言うのは初めてらしいので、いつもの様なペースで歩くと間違いなく着いてこれないと思う
その辺りのペース配分に気をつけなければならない
ただし天候は晴れて歩きやすいのできっとテント泊登山が好きになってくれるだろう
小袖乗越から入山して、7ツ石山経由で雲取山登頂、その先の雲取山荘テント場にて1泊して翌日ピストンで小袖乗越に下山という行程計画を立てた
小袖乗越~七ツ石山~奥多摩小屋
小袖乗越から入山
もう慣れっこですが最初はこの「熊出没注意」の看板にはビビらせられました
実際に年数回熊の目撃例があり、実際に怪我を負わされる人も居るので出会いたくないものです
しかし本当によく晴れました
稀に見る晴天です
初登山はやっぱり天気いいほうが良いに決まってる
今回は標高1830mのテン場で大宴会を開催しようと食材をしこたま背負い込んできてます
初心者の隊員は食材は免除で自分のテントと飲み水だけ背負ってもらってます
それでも10kgはあると思うから辛そう
ちなみに筆者は20kg背負ってますけど(笑)
筆者は雲取山クラスなら20kg背負っても休憩なしで一気に上がれるが、初心者隊員は既に滝汗を流しながらはぁはぁと息もあがり限界に近いようです
ペースをかなり遅くしてゆっくりと歩く事にしました
いつもかなりキツい行程を組んでいたから、こういうのんびりとした登山もいいものだなと考えながら景色を楽しんでます
七ツ石小屋で小休止
ジュースやチョコレートで体力回復です
10分ほど休んだらまた歩き始めます
七ツ石山登頂
この頂を超えて雲取山へ向かいます
4月とはいえこの辺りまで来ると少し肌寒いです
奥多摩小屋~雲取山~雲取山荘
奥多摩小屋が見えてきました
こちらにテントを張って1泊した事もあります
ここも良いテン場ですよね
ここから見る御来光は素晴らしい
でも今回は雲取山荘のテン場に設営予定なのでこのまま素通りします
この辺りから初心者隊員は完全に無言となってました(笑)
ブナ坂の急坂です
アルプスの山々に比べたら緩やかとは言え2000m級です
テントを背負っての登りは日帰り登山とは比べものにならない体力が要ります
初心者隊員も日帰り登山はかなりやってるみたいですが、テント泊登山はまるで別物でキツかったと言ってました
筆者も一番最初のテント泊登山は苦労したのを思い出します
それでもこの美しい景色と、山々の息吹を感じながら歩いていると辛い気持ちも吹き飛びます
やはり山登りは最高のアウトドアです
そうこう言っている間に雲取山登頂です
筆者はもう何度踏んだか分からない頂きですが、やはり良いものです
関東からアクセスが簡単でテント泊が出来る百名山なんて雲取山くらいのものですからね!
ヘトヘトの限界だった初心者隊員にも笑顔が戻りましたよ(笑)
そのまま北側に30分ほど降ったところに雲取山荘があります
今日のテント場はここです
幕営料を支払いテントの設営に取り掛かります
山荘から近い中々の場所が空いてたので早速場所取り
例年この時期はまだ雪があるのに今年はありません
ステラリッジ三連幕(笑)
みんなMont.Bell大好きですね
このテント設営さえ済ませば本日の行程は終了です
あとは山宴会だけですよ!
テント場での大宴会
まずは山荘で購入したビールで乾杯!
初心者隊員も嬉しそう!
五臓六腑に沁み渡る旨い酒でした
ゆるふわ登山なので食料はめちゃくちゃ担いできましたよ
まさかの標高2000mでのキムチ鍋に挑戦
豚肉は凍らせて保冷パックに入れて来ました
ワインや焼酎、日本酒も担ぎ上げました
流石に瓶ではなくペットボトルのタイプですけど
初心者隊員も楽しそう、だけど脚が激しく痙攣してます
笑えるけど明日の下山が少し心配です
キムチ鍋、美味すぎです!
疲れた身体に、このロケーション、下界で食べるキムチ鍋より10倍は美味しい!
3人でワイワイ楽しく吞み続けました
そうこうしている間に夕暮れ時です
沈む太陽を眺めながら酒を呑みます(まだ呑むのか)
完全に陽が沈むと山の気温は一気に冷え込みます
これは堪らんと宴はおひらき、各自テントに撤収して各々の時間を過ごす事にします
筆者は体力が有り余ってたのでまだまだ眠くなくテントで夜遅くまで「氷壁」を読んでいました
隣の初心者隊員のテントからは5分でイビキが聞こえてきました(笑)
起床~下山
AM5:30
起床して朝飯を食べる
朝飯は昨日のキムチ鍋に白米をぶっ込んだキムチ雑炊だ
テントを撤収したら下山開始
初心者隊員の脚が回復してなくかなり辛そうだったので全ての荷物を持ってあげる事にした
昨日せっかく食料を消費して軽くなった分また重くなってしまった
午前中の方が雲がないので富士山がよく見えます
いやぁ絶景かな絶景かな
写真でも綺麗だけど生で見るとその迫力に圧倒されます
頂上で熱々の珈琲を淹れ休憩
暫くし休んだらまた下山開始です
暫くは富士山を眺めながら稜線歩きです
初心者隊員の脚のダメージが大きくペースは大きく遅れていますが、楽しい話題を振ったりしながらなるべく明るく歩きます
頑張れ!頑張れ!
休憩をちょくちょく挟んでいきます
あと少しで小袖乗越です
やっと下山です!
初心者隊員よく頑張った!
これで君もいっぱしの登山家だ(笑)
下山して最初の一言が最高の笑顔で「もう二度とZelさんとは登らないっすw」ってそれはあんまりだ(笑)
小菅の湯(おまけ)
何はともあれお疲れ様!
車で30分の日帰り温泉施設で2日分の汗と汚れを流します
雲取山を登った時は必ず立ち寄らせて貰っている「小菅の湯」で温泉と食事を楽しみます
そしてお待ちかねのお昼ご飯!
ここに来ると毎回食してる山女魚の塩焼きを食します
もちろんご飯は大盛り!
初心者隊員もこの頃にはホッとしたのか食欲もあり楽しい昼食となりました
その後、後部座席で爆睡する初心者隊員ともう一人の隊員を家まで送り届け、筆者も帰宅しました
いつもの己との闘いのような登山もいいですが、たまにはこういうゆるふわ登山も楽しいですね
これでまた1人登山を愛する人が増えるといいな
今回は『雲取山ゆるふわ宴会登山』レポの紹介でした
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