山歩きの記録

車でアプローチ&テント泊スタイル

【日本百名山】南アルプス南部縦走(中篇)【千枚岳・丸山・前岳・中岳・悪沢岳・赤石岳】

f:id:zel_8bit:20180922224728j:plain

 

畑薙駐車場~登山基地 椹島~千枚小屋~千枚岳~丸山~悪沢岳~前岳~中岳~赤石岳~小赤石岳~赤石小屋~登山基地 椹島

 

夏の南アルプス南部縦走記録

登山隊2名

 

初日はアプローチだけで1日使い登山用駐車場で車中泊

翌日は登山者用バスで椹島まで移動してそこからクライムオン!

17kgのザックを背負って1,500mを登り切り千枚小屋でテント設営して2日目の行程終了

この時筆者はいつもより調子が出ずかなり体力が消耗していた

果たして一晩で回復できるのだろうか…?

 

 

スポンサーリンク

 

 

 

前回までの記録

 

www.zel-outdoor.com

 

 

千枚小屋~千枚岳

f:id:zel_8bit:20180922224710j:plain

AM3:00起床
眠い目をこすりながら寝る前に作っておいた炒飯をバクつく
食べ終わったらササッとテント撤収
ヘッ電着けてAM4:00本日の行程開始

f:id:zel_8bit:20180922224713j:plain

起き抜けの急登は堪える
でも昨日2kg近く食材を消費した為か昨日に比べてずいぶん体が調子よい

今日の最終工程まで脚が保ってくれる事を祈る

f:id:zel_8bit:20180922224743j:plain

そうこうしている内にだんだん東の空が明るくなってきた
日の出が近づいてきている

いつもながら日の出前に出発して歩いてる内に明るくなりヘッ電を仕舞い、暑くなってきて防寒着を仕舞いながら行動して行く時間が好きだ

f:id:zel_8bit:20180922224816j:plain

そしてまずは本日一つ目の頂
千枚岳2880mに登頂

f:id:zel_8bit:20180922224758j:plain

そして登頂と同時に御来光

標高3,000m

気温も低く空気も薄いこの地で雲海から浮かび上がる太陽は本当に美しい

涙が出そうになる

f:id:zel_8bit:20180922224801j:plain

f:id:zel_8bit:20180922224825j:plain

富士山もはっきり見える

これは今日は良い天気になるぞと心踊る

f:id:zel_8bit:20180922224803j:plain

この素晴らしい光景をずっと眺めていたいがそうもいかない
本日の行程はまだまだ始まったばかりだ

 

 

 

千枚岳~丸山

f:id:zel_8bit:20180922224745j:plain

次の頂である丸山を目指し再び歩き出す

すでに森林限界を超えているので高山植物しかない

 

f:id:zel_8bit:20180922224806j:plain

軽い岩場などもあるが、この区間は難易度の高い箇所は少ない

とは言ってもテント泊装備を背負ってる時は思わずトラブルで荷物に引っ張られ落ちて怪我をするので気を抜いてはいけない

f:id:zel_8bit:20180922224715j:plain

3000m級の尾根歩きを楽しむ

空が近い、まるで別世界

ただしこの標高での直射日光は紫外線が下界での大凡1.3倍

日焼け止めをしっかり塗らないと日焼けと言うより火傷に近い症状になるので要注意だ

f:id:zel_8bit:20180922224717j:plain

丸山3032m登頂

本日二つ目の頂を踏む
なかなか良いペースで歩けてる

脚も問題なし

だいぶ陽も昇り富士山が雲の覆われ始めてきた

 

 

 

丸山~悪沢岳

f:id:zel_8bit:20180922224720j:plain

お次は本行程のメイン悪沢岳だ
荒川三山とは
東岳、中岳、前岳の三山を指している
その中でも主峰とされる東岳は別名悪沢岳と呼ばれる

f:id:zel_8bit:20180922224722j:plain

千枚岳~丸山間と違いここからは険しい岩道となる

これを超えれば悪沢岳の頂であるが体力も集中力も使う

f:id:zel_8bit:20180922224725j:plain

テン泊装備背負ってこういう登りはけっこうキツい

相棒はアホみたいに体力はあるのだが3,000m級で岩場系は経験が浅く、空気の薄さと高度感の恐怖でだいぶ参ってしまっている

これは少し心配だぞ…

f:id:zel_8bit:20180922224728j:plain

悪沢岳3141m
百名山の頂一つ蹴破!

やったぜ!相棒と肩を組み喜び合う
ここで小休止にしよう
時間はAM7:30
MAP見ながら頂上で行動食を齧る

 

 

 

悪沢岳~中岳

f:id:zel_8bit:20180922224814j:plain

少し休んだら再出発
向こうに観える中岳を目指す
コースタイムは1:20
ガレたくだり坂をコル超え
ザックの重みがずしりと足に伸しかかる

f:id:zel_8bit:20180922224828j:plain

トラバース気味にぐるっと回ると次々に新しい景色が我々を感嘆させる

疲れて泣き出しそうになるたびに景色がその気持ちを払拭してくれる

登山はこの繰り返しだ

リアルに体力が尽きるまでは歩き続けられる

 f:id:zel_8bit:20180922224823j:plain

再度急登が現れる
あの上の方にちょこんと見える屋根が中岳避難小屋の屋根だ
あそこまで行けば中岳山頂はすぐそこだ

f:id:zel_8bit:20180922224748j:plain

中岳避難小屋到着

ここで小休止を取ることにする

披露した足を揉みながら小屋で購入したコーラを飲み干す

f:id:zel_8bit:20180922224808j:plain

かなり雲が出てきたな
このあと天候が崩れそうだ

避難小屋から中岳山頂はすぐである

疲れた脚に鞭打って我々は再度歩みを再開する

f:id:zel_8bit:20180922224820j:plain

そしてとうとう中岳3083mを蹴破する
本日4つ目の頂だ

すでに三角点を数個踏んでおり気力との戦いで感動は薄れつつある

しかしやはりと言うか、頂を踏んだ瞬間は感動するものだ

 f:id:zel_8bit:20180922224750j:plain

しかし嫌な予感がひとつ

中岳山頂から眺める景色で空には鱗雲が浮かんでいた
今までの経験上こいつが出ると天候が悪化するんだ
ほぼ間違いなく数時間後には雨が降ると予想する

 

 

 

中岳~前岳

f:id:zel_8bit:20180922224730j:plain

さて中岳山頂では休憩を取らず出立する

中岳から前岳までは10分の近距離
雨が降り出す前に少しでも歩みを進めておこう

f:id:zel_8bit:20180922224733j:plain

途中荒川小屋との分岐がある
まっすぐ行ったところが前岳の頂だ
頂上踏んだらまた戻ってきて荒川小屋方面に向かうので事になる

 f:id:zel_8bit:20180922224735j:plain

 この場所にザックをデポして空身にストックのみで前岳山頂に向かう

少しの距離でも余計な体力を使わない様にする事は、大袈裟に聞こえるかと思うが山で死なない知恵である

 f:id:zel_8bit:20180922224737j:plain

いやいやザックが無いとこんなにも身が軽いとは(笑)
羽が生えたかのような軽快な歩みで一気に前岳山頂を踏む

体感速度は2倍での歩みだ

f:id:zel_8bit:20180922224740j:plain

前岳3068m
これで荒川三山すべて踏襲
これから赤石岳を目指す

 

前岳~荒川小屋

f:id:zel_8bit:20180922224755j:plain

その前に荒川小屋経由でコル超えをするのだが、この段階で9:00過ぎ
行動開始してから5時間が経過
2人ともかなり疲れが見える
しかし本日の行程は約半分しかこなしていない
バテてる場合じゃない気合い入れて歩くとしますか!

f:id:zel_8bit:20180923213501j:plain

高山植物を野生の鹿から守る為の金網
登山道には網扉がありそこをくぐりながら降って行く

不思議なもので脚が限界に近いと登りより下りの方がキツい

f:id:zel_8bit:20180923213627j:plain

遠くに荒川小屋が観える
先ほどの前岳から荒川小屋までのコースタイムは1:15となってるが、足が疲れて降りでコースタイム通りに辿り着けるかはちょっと微妙

f:id:zel_8bit:20180923213852j:plain

お腹も空いてきた
荒川小屋で昼飯大休止を取る事にしよう

こんだけ歩いてるのに摂取カロリーは最低限

暑さと疲労で食欲は無いがとにかく高カロリーな物を腹に入れなければ歩けなくなってしまう

f:id:zel_8bit:20180923213956j:plain

AM10:30荒川小屋着
千枚小屋を出てから6時間
ここまではだいたいコースタイム通り

f:id:zel_8bit:20180923214024j:plain

山小屋にあるベンチで昼飯
お腹ぺこぺこだ

取り敢えず何か食べよう

f:id:zel_8bit:20180923214028j:plain

フリーズドライの白米と親子丼
初挑戦メニュー
白米はお湯を注いで15分
親子丼は熱湯を150mlかけるとすぐ出来上がる

f:id:zel_8bit:20180923212917j:plain

白米に具をかけたら親子丼完成♪

めちゃ旨!
山小屋で買ったコーラも飲んで体力回復

 

荒川小屋~ 赤石岳f:id:zel_8bit:20180923215402j:plain

滝汗を流しながら一歩一歩登っていく
Tシャツで額の汗を拭うと白い粉が袖にびっしり
汗が塩になってる

f:id:zel_8bit:20180923214041j:plain

荒川小屋で1時間の大休止を取ったら再出発
次の目標は小赤石岳
ここから赤石岳の肩までの心臓破りの急登はキツかった

f:id:zel_8bit:20180923214047j:plain

まっすぐ僅かに右に巻きながら進んでそこから尾根伝いに急登で一気に登る
赤石岳の肩は写真の一番左上の更に奥
ずーっと急登だ、嫌になる

f:id:zel_8bit:20180923215507j:plain

振り返るとけっこう登ってきてるんだがまだまだ先は長い

こう言う時は振り返っちゃいけない

前だけをひたすら見つめる事を推奨する

f:id:zel_8bit:20180923215512j:plain

もうこの辺りでは筆者もも相棒も終始無言
喋ると息があがって歩けなくなる

永遠に続くのでは無いかという過酷な登り山道

f:id:zel_8bit:20180923215853j:plain

やっとの事で赤石岳の肩に到着
小休止とってまた歩く
ここから小赤石岳まではなだらかな道だ
山岳地図にはこの道は稜線の空中散歩などと至極素敵な風に書いてるが完全にガスってて何も見えない

f:id:zel_8bit:20180923215854j:plain

晴れてたら奇麗だったんだろうな〜

と嘆きながらも歩みを進める
赤石岳の肩から20分ほどでこ赤石岳の登頂だ

f:id:zel_8bit:20180923215858j:plain

小赤石岳3081m
景色はご覧の通り何も観えず
小赤石岳を出発して10分ほど歩くと、赤石小屋/赤石岳の分岐点に出る
赤石岳山頂まで25分
登ったらここまで戻るので皆ここに荷物をデポしていく

f:id:zel_8bit:20180923215901j:plain

我々が着いた時にとうとう雨が降り出す
土砂降りに近い雨

急いでデポするザックにザックカバーを被せる

f:id:zel_8bit:20180923215906j:plain

カッパを装着

相棒かっこいいゾ!

f:id:zel_8bit:20180923215909j:plain

他の登山者達も皆ザックカバーしてデポ

いきなりの悪天候

これだから山の天気は怖い

f:id:zel_8bit:20180923215913j:plain

f:id:zel_8bit:20180923215916j:plain

赤石岳3120m登頂
とうとう今回の山行最期の頂を踏む
本日二座目の百名山制覇だ

生憎この天候、景観は皆無に近い

しかし達成感はある!

f:id:zel_8bit:20180923220456j:plain

頂上塚のすぐそばに赤石避難小屋がある
本日は突然降り出した雨と雷の為にこの避難小屋で緊急宿泊する客でギュウギュウ詰めだ

f:id:zel_8bit:20180923220655j:plain

我々も避難小屋泊を考えたが2泊3日で今回は予定していることもあり、この先へ歩みを進める判断をする

赤石小屋までコースタイム2:35、本日最期の区間を歩き出す
この時時刻は14:00、雷鳴轟く標高3,000mでのこの判断が死を招くやも知れぬ失敗になるとはこの時は思いもしていなかった…

 

今回は「南アルプス南部縦走(中篇)」のレポでした。

後篇へ続きます。

 

www.zel-outdoor.com

 

 

 

 

スポンサーリンク