山歩きの記録

車でアプローチ&テント泊スタイル

【日本百名山】北岳~間ノ岳縦走(後編)

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広河原~白根御池~肩ノ小屋~北岳~北岳山荘(1泊)~間ノ岳~八本歯のコル~左俣コース~広河原

 

9月下旬、秋の始まりの北岳~間ノ岳の縦走記録

単独行

標高3193mの北岳は富士山に次ぐ日本標高第2位の山である

標高3189mの間ノ岳は奥穂高岳と並び日本第4位の山である(現在は奥穂高岳と並び3位とされている)

初日は降り続ける雨と数m先も見えない濃霧の中の山行となった

なんとか北岳を登頂し、その先の北岳山荘でテント泊をする

寝る時も降り続けて居た雨だが、翌朝は果たしてやんでくれたのだろうか…?

 

 

 

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前篇までの記録

 

 

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北岳山荘~間ノ岳ピストン

AM4:00

起床する
昨日寝たのが多分8時くらいだから丸々8時間は寝た
雨音がしないところをみると雨はやんだみたいだ

朝食を取るが外はまだ暗い

AM5:00

外が明るくなってきたようだ
テントを開けた筆者の目に映った光景は…

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この景色である!

雲海に浮かぶ御来光と富士山

この世の物とは思えぬ美しさ、昨日辛い思いを堪えて登ってきて良かった

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神秘的な景観である

まさに富士山が雲の海に浮かぶ様を眺めていると今更ながら雲の海と書いて「雲海」とはよく名付けたものだと感心する

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悪天候の為たった三張りしかテントが無かったテント場

雨の中頑張ってテント張った登山者だけがこの光景を望む事ができている
筆者も沸かした珈琲を片手にただただこの景色に見惚れる

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AM5:30

気付くとあっという間に時間が経っていた
見惚れてる間に陽はどんどん高く昇ってゆく
こうはしてられない、急いでテントを片づけて出発せねば
今日の間ノ岳までの稜線歩きは素晴らしい山歩きになる事請け合いだぞ

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北岳山荘に荷物を預かってもらい、必要なものだけをサブザックに積めて間ノ岳を目指す
コースタイムは往復で3時間の道のり
6:15本日の行程開始
日本一と謳われる稜線は見渡す限りの絶景で、一生忘れられない風景であった

荷物は軽く、涼しい風と暖かい日の光が登山者を癒してくれる
なんて気持ちがいい朝なんだろう

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昨日はガスで5m先の視界がなかった
でも今日は北岳山荘から北岳までもがはっきりと見える

地上より早めに訪れる秋に山が色づき始めているのがよく分かる

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この稜線歩きはキツい箇所もなく、何処からでも絶景が広がるので本当に楽しい

素晴らしい秋晴れの中ずっと歩いていたい気分になる

他の登山者たちも皆最高の笑顔で、すれ違うたびに「こんにちわ!」とか「最高の山日和ですね!」などと一声掛け合う

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中白根登頂
このままピークを数個超えた向こうに間ノ岳がある

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中白根から見える景色も素晴らしい

5分ほど写真撮影をしてすぐにまた歩き始めるf:id:zel_8bit:20180703003430j:plain

カールを巻く様に稜線を歩き、間ノ岳はすぐそこに迫る

もうすぐ登頂である

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間ノ岳直前に少しだけ危険な岩登りもあるが、この天候に加えサブザックなので何の問題もなくクリア

そしてとうとう登頂だ

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日本標高第4位
間ノ岳3189mの頂を踏襲

これでこの山行で日本標高2位&4位を制覇した

昨日雨の中歯を食いしばって歩いた甲斐があったってもんだ

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頂上からも富士山とお天道様がよく見える

思ったより陽が昇るのが早いな

体力もまだまだあるしこれは少しペースを上げて歩みを進めた方が良さそうだ

少しだけ頂上の景色を楽しんだら下山開始

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今来た稜線をまた戻る

この稜線、「天空の稜線」と呼ばれる日本一標高の高い稜線だそうだ

そりゃ2位と4位を繋げた稜線だもんね

相変わらずの景色を堪能しながら荷物を預けた北岳山荘を目指す

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北岳山荘が見えてきた

その向こうにドンと聳えるのが昨日登頂した北岳だ

晴れた日にこうして見ると日本第2位の名に恥じぬ堂々とした風格である

本当に素晴らしいロケーションだと思う

順調なペースで北岳山荘に帰還
往復コースタイム3:00のところ休憩込みで2:30での走破だった


今までテントを張った場所では涸沢カールも良かったが北岳山荘も負けずと劣らず素晴らしい
他にも名高いテン場はたくさんあるので、まだまだあちこちの山にテントを担いで登らねばならないと思う
山荘でザックを回収して水を確保したらいよいよ本格的な下山だ

 

 

北岳山荘~八本歯のコル

北岳山荘のおじさんに「八本歯のコルどう?」と聞くと
「台風で道が崩れてて危ないけど、経験ある人なら通っても大丈夫じゃろ。自己責任でな」
みたいな事言われたので八本歯のコルコースを歩いて下山する事に決めた
どうしても歩きたかったコースなのだ

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AM9:30
北岳山荘を出発

先ほどまでのサブザックでの稜線歩きとは違い、ここからはテント装備を背負っての下山である

登山は登るより降る方が数倍危険である

油断しないで慎重に歩いて行こう

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やはり八本歯のコルのコースは人が少ない、というか殆ど居ない

危険コースで更に先日の台風で登山道が崩れてると言われてるので仕方がない
お陰で静かな山歩きが堪能できた

期待通りの素晴らしい景色と高度感を楽しめる良い登山道だ

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もう北岳山荘があんなにも小さい
重いザックを背負っての登り道だが天気が良いとこうも違うものか
荷重は一緒だが心は軽いというかなんというか

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転んだり滑落したりすればまず助からないであろう危険なコースが続く

頭上からの落石も有名なコース
足元も頭上にも注意を払いながら歩かねばならない

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とても怖いが絶景である
ついつい景色に目を奪われる

これは危険である

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今にも腐り落ちそうな木道を歩く

実際に2度ほど踏み抜いて肝を冷やした

こっちのコースを選ぶ人が居ないのも頷ける

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重いザック背負っての梯子降りは怖い
落ちたら一貫の終わりのこういう場面だと否が応にも緊張が走る

梯子を掴む手に力が入る

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標識発見

なんて書いてあるのかな?

「八本歯の左俣コースは浮石、落石多にて危険 北岳経由コースをお勧めします」
勿論八本歯左俣ルート行きますよ
危険は承知です
どうしても走破したいコースなのです

安全には120%気を付けて歩く事にします

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暫く岩場を降るコースが続く

ストックをしまって両手を使って慎重に岩を降りていく
赤いペンキがコース目印です

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ここが八本歯のコルです
ここから左俣ルートに入ります

気が引き締まる

 

 

 

左俣ルート~下山

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ここからは梯子だらけのコースになる
降りはいいけど登りはキツそうだ

梯子が終わると今度はザレ道がずっと続く

ザレ道は降りの方が脚に負担が掛かって辛い

ここでかなり体力を消耗した

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PM12:00

二俣到着
この区間で今回初めてコースタイムを20分超過してしまった
流石に疲れが出てきたか
残念ながら大樺沢コースは台風で橋が崩壊して通行禁止
流石に「通行禁止」とはっきり言われてるコースは歩かない

それは自殺行為でしかない
尾根道コースにて来る時寄った白根御池を経由して帰る事にする

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白根御池までは平坦な山道を30分ほど歩く

先ほどまでキツいコース続いてたのでホッとしながら歩けた

ここら辺まで降りてくるとだいぶ気温が上がってきてかなり汗ばんでくる

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白根御池到着
昨日と違い凄いテント泊登山者の数
昨日の雨の中一張りだけだったのとは偉い違いで大盛況である

確かに晴れていると素晴らしいロケーション

今回歩いた北岳~間ノ岳縦走ピストンだったら、ここでもう一泊して2泊3日にするのが体力的にも正解なのかも知れない

山荘でジュース飲みながら最後の休憩を取る

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PM12:50

白根御池小屋出発

登る時散々苦しめられた急坂が、今度は降りになっても苦しめる
疲れ果て踏ん張りの利かなくなった足にこの急坂降りは本当堪える

両手に持ったストックで荷重を軽減し、なるべく足に負担のかからないように歩く

脚は完全に草臥れているので最後のひと踏ん張りがとてつもなくキツい

あと少しだ!頑張れ!と自分を励ましながら歩みを続ける

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PM14:30

やっとの事で広河原山荘到着
最後の区間はほぼコースタイム
お疲れ様!
もう足の感覚が麻痺してほとんど無い

入山時にも渡った吊り橋を戻り、乗合タクシーにて芦安駐車場に到着したのは午後4時前だった

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駐車場に隣接して日帰り温泉があり、550円で入浴出来る
車に荷物を置いて着替えを取って二日分の汚れを落とす

山行後の風呂は命の洗濯だ

とても気持ちよい

その後中央道で渋滞に揉まれながらなんとか帰宅

今回は初日が悪天候でどうなるかと思ったが、2日目の晴天が素晴らしく、結果最高の山行になった

日本標高第2位と第4位に二座を無事踏襲でき、怪我無く下山できた事を今回も山の神様に感謝です

今回は「南アルプス最高峰北岳、間ノ岳縦走攻略」レポの紹介でした

 

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